作業内容のご紹介 ~自主製品事業 さをり織り~
【今回の記事は、パソ工房所属の仲間・ペンネーム:PORIがお伝えします】わらしべの家には、自主製品事業という部署があり、そこでは主にさをり織り作業に取り組んでいます。さをりを織る仲間たちの姿は、昔話の鶴の恩返しの機織りのシーンを想像していただくとイメージしやすいと思います。
うっとりしてしまうほどきれいでカラフルな糸
さをり織りでは、きれいでカラフルな糸がたくさんあります。同じグリーンでも濃いグリーンから薄いグリーンまでの色が揃っているので、とてもきれいです。少し大げさですが、うっとりしてしまうほど鮮やかです。このカラフルできれいな色のなかから、自分の好みの糸や経糸に合うような糸を選び、世界で一反だけの反物を織っていきます。
きれいなだけの世界ではありません
比較的、自分のペースで作業を進めていけますが、その反面、“自分自身に取り組む意欲と姿勢を継続して保つ力”が必要になります。甘えた心が顔を出すと、メリハリがなく、ただダラダラと過ごしてしまうことになり、一向に織り進められないことにもなりかねません。意外に強い意志と精神力が必要な作業で、向き不向きがあるようです。
むずかしい整経作業…でも、楽しみがあります
織り終わると、整経作業という経糸をつくる作業があります。こちらの作業は、細かい工程が多く、ミスも起こりやすいため、2~3人で行います。根気が必要な工程ですが、経糸の配色を決める大事な工程でもあるので、どんな色見になるのかと、楽しみな部分でもあります。
社会の一員として活躍中
仲間たちが手間暇をかけて織った反物はとてもきれいです!経糸は同じでも横糸の色を変えるだけでまったく違う表情になります。このとてもきれいな反物を職員さんたちがいろいろな商品に仕立ててくれます。ペンケース・ポーチ・がま口の財布・通帳ケース・コースターなどの商品になり、お客様の手に渡ります。この商品の代金から、必要経費を差し引いた分が仲間たちへの工賃(給料)として支払われるのです。広い社会のほんの片隅で、仲間たちは社会の一員として活躍しています。
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